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出張復命書

平成23年8月4、5日と東京アルカディア市ヶ谷にて第18回全国地域リーダー養成塾修了者研修会が行われました。1日目の4日は午後1時30分から全国からの参加者約120名が8つの分科会に分かれパネルディスカッション及び意見交換会を行いました。私は去年の私の所属したゼミ担当講師であり恩師である明治大学大学院教授の山下茂先生の第4分科会を受講。パネリストに山下先生の自治省の3年後輩という現帝京大学教授 内貴滋先生を迎え、「一村一品」に学ぶというテーマでパネルディスカッションに参加しました。
内貴先生からは昭和54年、自治省から大分県に赴任、地域振興課長として、平松知事と一村一品運動を展開した苦労話やらぶっちゃけ話を聞かせていただきました。
一村一品の理念は受け身の自治体が自らのリスクで自らの足で立って行動すること。補助金は一切出さない。お金を求めるところからは何も生まれない。というもの。
しかしこの崇高な理念は市町村、県庁内部から大きな反発を食らうことになります。
現在は一村一品どころか一市町村5B級グルメくらい、何が何でも何かでその地域の生き残りを模索するような町おこしイベント勃発状態ですが、当時は地域興しと言ってもさほど地域の人々、地方行政機関ともその意識が高くなかったようであり、一村一品運動はその当時として、自分の住んでいるまちを、自分たちが自治を行っているまちを御上から下への流れだけの自治ではなく、自分たちの頭で考え、自分たちの足で前へ進むよう謂わば地方自治体の尻を叩くような政策的意図があり、やはり先駆的、模範的な事業だったんだなと思われます。しかしながら、市町村からの反発は予想以上のものがあり、運動を展開するのにはかなりの精神疲労が生じたようです。唯一の救いが、平松知事が発案し、最後までポリシーを曲げず先頭に立ってくれたおかげでなんとか運動が開花したようです。
また内貴先生はあの竹下内閣でのふるさと創生一億円事業にも担当者として携わっており、こちらも地域が自ら考えて行動を起こすという本来のねらいがあったにも関わらず一億円のばら撒きの方にばかり非難が集中して困ったという話を聞きました。
マスコミが地方の無駄遣いの部分だけを取り上げ、有効活用されているところをほとんど取り上げなかったということも聞きました。
この二つの地域活性化政策は手法こそ正反対のようですが、ふるさと創生も一村一品も真の狙いは共通していて、地域の人々が自らの地域の資源とその潜在能力を知りふるさとへの誇りと愛情を育むことを目的としています。
ふるさと創生では確かに1億円というお金をばらまいていますが、一村一品は補助金を出さずに各市町村にムーブメントを起こしていったということです。公助を先に立てて、お金で尻を叩くのか、はたまた自助、互助でがんばり真の力を引き出すのか。先生たちの話を聞いているとどっちもありに感じました。
ちなみに山下先生も同じころ岡山県時代に地域振興助成金かなんか堅い名前の地域支援事業をやっていたらしいのですが、当時なかなかうまく機能しなかったそうです。
 また一村一品というネーミングについても話題を呼ぶに事欠かない議論を巻き起こしたそうです。しかし、そのネーミングが功を奏し全国で話題となり海外でもみの名前を使った地域振興は今なお盛んに行われています。
2日目の5日は、塾生及び卒塾生一同が日本一元気な商店街と言われる「佐世保四ヶ町商店街」の竹本慶三さんの特別講義でした。
こちらは、完全に自助、郊外の大型店舗の出現に不安を感じた商売人たちのまちづくの物語です。商店街の商売人たちで始めた町興しなので当然資金集めから商売人の知恵を結集し、広く浅くお金を集め、大きな成果に結び付けています。ここでも行政にお金を頼らない、あてにしないということが、市民参加型のお祭りを成功させた秘訣だということを強く感じました。そこで思い出したのは、去年お話を聞かせてもらった大村夢ファームの館長さん。今回の竹本さんと共通する考えはお金を払って参加するから市民が市民の祭りとして楽しめる。お金を払っているから楽しめる。という考えです。二人の考えでは「どうして行政の人はなんでもサービスしたがるのか」「ただでは何のサービスも受けられない。当然の社会を行政だけが勘違いしている」やはりこちらもかなり先駆的で模範的事例です。なんでも無料。その癖がついてしまうのが一番よくないですね。それからこんなことも。アイデアはいつも瓢箪から駒ならぬ「冗談から駒」から生まれると。いつも非真面目程度がアイデアを生むこつだそうです。
このリーダー塾には全国から毎年40人が地域おこしを勉強するため研修に参加しています。岡山県内では真庭市が毎年塾生を送り出しています。またゼミの仲間や同期の仲間たちからの実践経験などから様々なまちおこしの手法を学び、また相談することができています。今年度実施している美作ふるさと塾、ふるさと検定、オンパク手法等は活性化センターの友達や同期の仲間から多くの知恵を提供してもらい参考にしています。また去年塾生として机を並べた同期には今年の4月から市会議員として活躍している人もいます。   
残念ながら今年度、美作市からの塾生はいませんが、本当に勉強になる研修だと思われます。来年度以降、真面目に地域を憂う気持ちのある若手職員の研修参加をお願いしたいと考えます。
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